2019.01.06

[シンザン記念(GIII)]牡牝で異なる好走条件

穴をあけるのはキャリア豊富な牡馬

新春競馬を締めくくるのは、3歳マイル重賞・シンザン記念(GIII)。昨年はアーモンドアイがここを制し、牝馬3冠+ジャパンC制覇と飛躍した。2017年3着には秋にマイルCS3歳Vを決めたペルシアンナイト、2016年2着は後の桜花賞馬ジュエラーと、まさに“出世レース”となっている。

とくに顕著なのが名牝の輩出率だ。アーモンドアイ、ジュエラー、ジェンティルドンナ、マルセリーナ、ダイワスカーレットと、シンザン記念で上位争いをした牝馬は後のGIウイナーとなるケースが多い。今年は2頭の牝馬が参戦。母が重賞2勝のドナウブルーで、近親にGI7勝馬・ジェンティルドンナを持つドナウデルタ。新馬を上がり3F33秒5の末脚で勝ち上がったパッシングスルーだ。

ドナウデルタはデイリー杯2歳Sで後方のまま5着がやっとの競馬だったが、ここに来て調教の動きが良化してきた。パッシングスルーは負かした相手が後に続々と勝ち上がり。ラスト3F11秒7-11秒1-11秒3と前が止まらない流れを差し切ったのだから相当な切れ味だ。この2頭は“買い”と判断する。

問題は牡馬勢。朝日杯フューチュリティS2着のクリノガウディーが回避し、実績のない牡馬勢がズラリと並ぶことになった。昨年、当レースで穴をあけたのは7人気の牝馬ツヅミモンだったが、波乱の立役者は基本的に牡馬。今年も力関係が読みづらい牡馬が多く、この取捨が見極めとなってくる。

シンザン記念で好走する牡馬の共通点は、キャリアのあるタイプ。牝馬は天才肌タイプの好走が目立つが、牡馬は経験値がモノをいうようだ。これは2歳戦の番組事情が大きく関係しているのだろう。12月の2歳戦で、500万下~オープンクラスの主な番組を並べてみると、

■牡牝混合
・葉牡丹賞(中山芝2000m)
・こうやまき賞(中京芝1600m)
・万両賞(阪神芝1400m)
・エリカ賞(阪神芝2000m)
・黒松賞(中山芝1200m)
・ひいらぎ賞(中山芝1600m)
・さざんか賞(阪神芝1200m)
・寒椿賞(中京ダ1400m)
・朝日杯フューチュリティS(阪神芝1600m)
・千両賞(阪神芝1600m)
・ホープフルS(中山芝2000m)

■牝馬限定
・阪神ジュベナイルF(阪神芝1600m)
・つわぶき賞(中京芝1400m)

基本的に牡牝混合戦が中心で、しかも牡馬を相手にするにはタフな中山、阪神、中京となる。シンザン記念に出走してくる牝馬に天才肌タイプが多い要因はここにある。逆に牡馬は、スプリントからマイル、中距離戦まで選択肢が多い。つまり牡馬は本来、シンザン記念までにキャリアを積むことができる事情がある。

それでいてキャリアの浅い牡馬がシンザン記念に出走してくる、ということは、タイプ的に遅咲きであったり、そもそも重賞で通用するレベルであるかという疑問を抱くこともできる。もちろん、時代の流れで今後はシンザン記念にも天才肌タイプの牡馬が出走してくるかもしれないが、少なくとも過去の傾向には該当馬が思い出せない。

2017年のシンザン記念では、3戦2勝のペルシアンナイト(1人気3着)や2戦2勝のアルアイン(2人気6着)を下したのが、キャリア6戦目の8人気キョウヘイ。2016年は未勝利勝ち直後のピースマインドが1人気に支持されるも14着大敗。かわってキャリア5戦目の8人気ロジクライが制した。

つまりシンザン記念で警戒すべきは、キャリア豊富な牡馬。多彩な距離・コースを経験し、そこで敗戦を喫しながら経験を積んできた牡馬が、ここでようやく適鞍にハマる、という状況が人気薄の牡馬好走を生むというわけだ。

ここで1頭、キャリア豊富な牡馬を取り上げるなら、▲(7)ニホンピロヘンソン。前走・朝日杯フューチュリティSはレース前から異常にテンションが高く、まったく競馬になっていない。今回は馬具を工夫し、マイル戦へ再トライ。もみじSで魅せたスピードをフルに出し切れば、前の止まらない開幕週の京都で巻き返してもいい。

では最後に、本日のマカナイ1鞍を。

――――――――――――――――――――
▼1/6(日)本日のマカナイ1鞍

[中山7R 4歳上500万下]

Cコース替わりの中山芝は、例年なら外差しがよく決まるのだが、土曜競馬ではある程度前が残っていた。そして時計も速く、これは昨今の馬場整備技術の賜物だろう。かつての冬枯れの中山芝ではなく、ある程度のスピードと決め手は必要となっている。中山芝2000mの当レースの狙いは◎イェッツト。半年ぶりでも中間はビッシリと乗り込まれ、デキは申し分なし。今の中山芝攻略に適した好位差しで、速い上がりを使えるのは武器になる。

◎ (10)イェッツト
○ (2)アストラサンタン
▲ (4)ヒシヴィクトリー※
☆ (14)ダイイチターミナル※
△ (12)エリスライト
△ (5)ルックスマート
△ (1)スーパーブレイク※
△ (16)シュバルツリッター
※は「“穴”ライズ」特注馬

3連複(フォーメーション)
1列目
10
2列目
2,4,14
3列目
2,4,14,12,5,1,16
(15点)

※各組合せの払戻金が同額になるよう、資金分配を推奨しています。
――――――――――――――――――――

▼関連リンク

▼本日の山田編集長【勝負レース】はコチラ
・中山01R 3歳未勝利
・中山02R 3歳未勝利
・中山09R 迎春S[重賞+プラス]
・中山10R ジュニアC
・中山11R ポルックスS
・中山12R 4歳上1000万下
・京都01R 3歳未勝利
・京都09R 寿S[重賞+プラス]
・京都10R 万葉S
・京都11R シンザン記念(GIII)[重賞+プラス]
・京都12R 4歳上1000万下

 

▼日経新春杯(GII)週|[無料100pt×3日間贈呈]無料メルマガ【+Plusナビ/開催当日9時30分配信】受付中!
└解析「的中値/回収値バロメーター」全鞍公開!
└+Plus予想陣の公開軸馬/穴馬提供!
└現場発+プラスα情報

⇒【+Plusナビ】無料取得はコチラをタップで受付完了

 

▼その他、公開中の[無料]編集部コラムはコチラ
⇒「記者印解読リサーチャー」やなせっち
「編集部きっての調教マイスター」ツカショー

今週のレース一覧

編集部コラム

編集部プロファイル