2019.03.10

[金鯱賞(GII)、フィリーズR(GII)ほか]プロの視点で徹底分析!重賞レース回顧(3/9、10)

レースビデオ班「青ランプ」が3/9(土)、10(日)の重賞レースを徹底回顧。上位馬の好走理由、1番人気馬の凡走原因をプロの視点で綿密に分析します!

■日曜中京11R・金鯱賞(芝2000m)

ダノンプレミアム(2番人気1着)
いつもどおりの好スタートから好位のインに控える競馬。前半は行きたがっていたが、何とか馬の後ろでなだめていた。勝負どころもジッとして、直線で外目に出して追い出すとしっかり反応して危なげなく勝利を飾った。9ヶ月半ぶりでこのレース内容。やはりポテンシャルは相当高いし、2000m以下ならアーモンドアイと双璧の実力はありそう。

▼リスグラシュー(5番人気2着)
出遅れて中団からの競馬。道中は外目を追走し、直線も外から勢い良く伸びて2着に上がった。道悪も苦にしないし、どんな距離でも堅実に走る。この内容なら次走は香港だろうが、上位争いになりそうだ。

▼エアウィンザー(1番人気3着)
五分のスタートから中団インを追走。道中はスムーズだったし、直線も間を割って伸びてきたが、上位には及ばなかった。仕上がりも悪くなかったし、ここは力負けの印象。ただここまで走れたし、着実に地力強化していることは確か。

▼ペルシアンナイト(4番人気4着)
やや遅めのスタート。促して中団につける。道中は馬群の中で掛かるのを必死で抑えながらの追走。そのロスの影響か、直線外目に出すとジリジリしか伸びず、前とは離された4着だった。とはいえ、休み明けは走らない馬で得意ではない道悪馬場。ひと叩きでガス抜きができれば昨年同様に大阪杯での好走シーンはありそう。

▼タニノフランケル(8番人気10着)
出ムチを入れてハナに立つ。1000m通過は1分1秒0。馬場を考慮しても平均程度の流れだったが、ハナに立つまで脚を使ったし、直線に向くと余力なくズルズル後退した。ここはさすがに相手が強かったか。またローカルGIIIでの巻き返しに期待。

■日曜阪神11R・フィリーズレビュー(芝1400m)

ノーワン(12番人気1着同着)
出遅れても内枠ですぐ挽回して中団へ。道中は内で脚を溜め、直線もインの狭いところを割って伸び、並んだところがゴールだった。内枠が幸いしたし、出遅れて結果的に脚が溜まった印象。格上挑戦で勝ったのは立派だが、ここは相手に恵まれたことは否めないので本番も内枠が好走条件か。

プールヴィル(3番人気1着同着)
互角のスタートから好位を追走。道中はインで脚を溜めて、直線で外へ持ち出し、何とか同着に持ち込んだ。差し切れなかったことは物足りないが、道悪も苦にしないし、阪神JFも不利があったことを考えればトップクラスとそこまで力差はなく、本番のヒモ穴候補ではある。

▼ジュランビル(6番人気3着)
好スタートから押して外目好位を追走。直線は外から一旦は先頭に立つ勢いだったが、内外から差され3着だった。とはいえ、上位2頭はインでロスなく運べたし、外枠でペースを考えれば一番強い競馬をしている。マイルは未知もこれまで3着を外したことはないし、本番も大崩れはなさそうなタイプ。

▼アウィルアウェイ(1番人気7着)
五分のスタートから出脚良く、2番手を追走。馬場を考慮してもそこまで速い流れではなかったが、直線の手応えは怪しく、伸びあぐねて着外に敗れた。休み明けを踏まえてもちょっと物足りない内容。先行するより後方で脚を溜める競馬の方がいいかも。

▼キュールエサクラ(2番人気11着)
出遅れて中団からの競馬。道中は外目で行きたがっていたし、直線はまったく伸びずに終わってしまった。まだキャリアの浅い馬だし、出遅れで普段の競馬ができなかったことが痛かった。スタートさえ五分ならもう少し走れたはず。

■土曜中山11R・中山牝馬S(芝1800m)

フロンテアクイーン(5番人気1着)
互角のゲートを切り、中団から。道中は馬群の中で脚を溜めて、勝負どころもスムーズ。直線もしっかり伸びて何とか後続の追撃を振り切った。昨年2着馬でとにかく牝馬GII~GIII路線では堅実。これで重賞初制覇。6歳牝馬だが、今後もこの路線なら常に注意は必要。

▼ウラヌスチャーム(3番人気2着)
隣の馬に寄られてスタートで挟まる不利があり、後方からの競馬。3コーナー過ぎから馬の間を割って進出し、直線は外から前を追ったが、あと一歩届かなかった。スムーズなら勝っていた可能性もあったとはいえ、中山は得意だし、大崩れのない馬。距離が短くなるとどうかも牝馬中距離路線では安定勢力。

▼アッフィラート(11番人気3着)
五分のスタートから中団を追走。3コーナーあたりから外目を手応え十分で上がっていき、直線は外から追い上げて3着だった。社台系の6歳牝馬でこれで引退だろうが、格下でも堅実な馬だし、51キロのハンデも味方した。

▼フローレスマジック(7番人気5着)
出はひと息も二の脚はついて好位からの競馬。流れが思ったより落ち着き、3コーナーあたりから早めに進出して直線では一旦先頭に立つも目標にされた分、最後は後続に差された。もう少し溜めが利いていれば粘れたかもしれないが、中山1800mは得意だし、これくらいは走れる馬。

▼ノームコア(1番人気7着)
スタートは出たが、行き脚なく、中団馬群の中を追走。流れも比較的落ち着き団子状態となり、勝負どころでも動くに動けない位置取り。直線も前が壁になり、追い出せたのは残り200mを切ってから。完全に不完全燃焼のレースだった。これが実力でないことは明白なので次走改めて注目。

▼ミッキーチャーム(2番人気14着)
スタートは良かったが、外枠もあり、無理せず控えようとして引っ張ると頭を上げるシーン。道中は3~4番手から運んだものの、直線に向いたところで手応え怪しく、最下位に敗れた。今回は初の関東遠征でイレ込んでいたし、馬体減。しかも控える競馬でチグハグだった。本来のコンディションで先手を奪えば次走ガラッと変わっても不思議ない。
 
★レースビデオ班の視点★
1.毎週全レースをくまなくチェック(年間総計3400R)
2.パトロールビデオなども駆使し、あらゆる視点から不利をあぶり出す。

■不利の代表的な例

【出遅れ】
・発馬と同時に躓き立ち遅れる
・気性の問題でスムーズにゲートを出ない

【コース取り・馬場】
・内有利の馬場で外から追い込んで好走
・内の荒れた馬場の中をしぶとく粘り込む

【展開】
・Sペースで前残りの展開を追い上げる
・Hペースで先行馬総崩れの中を踏みとどまる

【枠順】
・外枠で外々を回されたのが結果に大きく影響
・内枠で終始囲まれて競馬にならず

【適性】
・ダートを使ったが、走りから芝向きのタイプ
・短距離を使ったが、大跳びで長い距離向き
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